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6期 「十日会」
2008 / 07 / 01 ( Tue )
栄六期会東京支部のこと

 ここに一枚の写真がある。栄高校六期卒業生の還暦記念の修学旅行として、平成9年5月ハワイのホテルを背にした写真である。

ハワイ

日に映える諸兄姉はまさに還暦60歳ながら、元気溌刺とした姿であった。11年の歳月が流れ、既に鬼籍に入られた人々の元気だった顔を老眼鏡の奥に捉えて心が痛む。
 高校卒業以来20年経った昭和51年に東京と室蘭でほぼ同時に開催された同期会が、室蘭では母校の開校記念日が6月10日であることから「十日会」として、東京では六期会東京支部として始まり、札幌支部も発足して活動してきた。40歳代から60歳代の人生の中でも忙しい時代によく続いてきたものと思う。
東京支部のメンバーは、東京・関東一円と、北は仙台から、西は広島・名古屋・静岡の在住者で一度でも会に参加してくれた人40数名からなり、毎年、新年会と旅行会で親交を暖めてきた。新年会も、一月の下旬から二月にかけて大体は新宿周辺で開催するが、自宅から電車で1~2時間掛かる現状では、幹事はスケジュールに追われ、心残りが先立っことになる。時を忘れ大いに盛り上がるには、やはり一泊泊まりの旅行会ということになった。
幹事は男女2名、毎年の新年会で出席者の総意で選び、旅行会の企画をお願いする。事務的なことは常任の幹事が引き受け、幹事になった人が余り負担にならぬよう、皆は自らのできる範囲内で支援していただく。大きなトラブルもなく来れたのも、いずれの場合も、その地の利を知るメンバーに幹事になってもらい、手弁当での十分の事前調査と準備のお蔭である。特に、室蘭・札幌からも大勢参加頂き、故郷の香り・便りが懐かしく、旅行会を一層盛り上げて頂き、大いに感謝している。
旅行会は、昭和54年に定着して以来、30回を数える。
 室蘭との合同旅行会は八幡平(S57年)、大洗・筑波(S60年)など、特に、八幡平は、「二十六年目の修学旅行」と題意して、西田(旧姓安保)さんが白鳥会報第三号に寄稿されたので、記憶されている方もいることと思う。 大洗・筑波(S60年)の時は1985年の室蘭・大洗間フェリー就航第一便に当時の岩田室蘭市長と共に六期の北海道在住者30名が乗船し、雨の大洗港に出迎えた東京在住者20名と共にフェリー就航歓迎式典に参加、当時の科学万博を駆け足で見学と慌ただしくも懐かしい思い出である。通常の旅行会は、やはり関東一円に限られてくるが、遠くは金沢、京都と一泊旅行にはやや強行日程ながらも心に燦として残るものもある。

旅行会の一大イベントは還暦旅行としての「ハワイ旅行」である。今から
20年前の創立七〇周年記念の会の後の同期会でわき上がった遠い夢を企画した。なにせ還暦とは言っても、男性は未だ現役、女性は家の要。参加人数を危惧したが、企画の呼びかけに全国に散開している同期生20名(男性8名、女性12名)が参加した。この時ばかりは、同期幹事の内海光啓君のコネを最大限に利用させて頂いた。参加者の半分以上が海外旅行初体験であったので、四泊六日という駆け足旅行ながら、格安より、安心・安全を感じる企画が第一と心得た。なんといっても、ワイキキ海浜のシェラトンワイキキホテルで全員オーシャンビューの部屋は参加者を喜ばせた。2日目はオアフ島一周、途中花飾り、フラダンスの実習と童心に返ってはしゃいだバス旅行であった。3日目はマウイ島周遊、海面から標高3000m級のハレアカラ山頂までバスで一気に上る。マグマに直結するも2000年の眠りにある世界最大の広大な静まりかえった火口原に驚嘆、サトウキビ列車を満喫する。4日目は楽しい自由行動、思い思いの行動で、ショッピングに出掛けるもの、ワイキキの浜で日光浴を楽しむもの、久しぶりの海水浴に浸るもの、オアフ島を上空から感激の観覧飛行に出掛けるもの、10ドルでワイキキ沖の白人の女性陣に囲まれた遊覧船へ・・・・と多岐にわたって,自由時間を満喫。帰りの飛行機は疲労感と満足感でただただ眠り込んだ。

 同期会発足時、遙か彼方の30年後に一区切りを付け、同期会を卒業するとの目標を立てた。創立90周年記念の会の後、室蘭で同期会の卒業式を開催、全国から70数名の参加と積丹を巡る旅行会を敢行。名残惜しみながら一つのエポックに幕を引いた。東京の同期会では、旅行会は卒業したものの、年一回は互いの元気な姿を確認したいとのことで、新年会は、毎年2月第1土曜日、昼食会を続けることにしている。
 
同期会を永く続ける秘訣は、固定した連絡者を決めること。全員が背伸びをしないこと、社会的肩書きははずして、仕事を持ち込まず、自分の出来る範囲内で協力し合って行くことだと考えている。さらに大事なことは、家族特に配偶者の理解を得られることにあると思う。
 我々、栄高校六期卒業生として、栄町のあの大正建築の校舎・学校生活の思い出を共有する絆は、年齢を重ねて行くこれからの人生のなかで大事な宝と思っている。
                          (遠藤幸平 記)
01:32:23 | リレーエッセー/時のかけはし | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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