9期は東町校舎の一期生
2008 / 10 / 01 ( Wed )
9期は東町校舎の一期生     < 9期 武者 孝典 記>

9期

私達九期生は、室蘭市栄町(蛸沼)の校舎に入学し、全校で東町の校舎に引越しをして、昭和 34年に東町の校舎で367人が卒業式を経験した、いわば東町校舎一期生です。
皆が奇妙に感じたのは、男子だけのクラスが2組、女子だけのクラスも2組、男女ほぼ同数の クラスが3組というクラス編成でした。このような編成がいつまで続いたかはわかりませんが、男女 共学のはじめのなんらかのテストケースとして編成されたのだと思います。しかし、この奇妙な編成は誰にも理由が分からずじまいで、卒業まで変わることなく続きました。
 当時の室蘭は「鉄の町」で、人口は13万人を越えていたと思います。富士製鉄や日本製鋼所の従業員の師弟が圧倒的に多く、鉄作りは国家の産業との意識が高校にも漲っていました。
 あれから50年、多くの仲間が室蘭を去り、同期の仲間は北海道から九州まで別れ住むように なりました。何年か前に仲間と、同期生が全国にどのように広がっていっているのかを調べたことがありました。メモが残っているので、もう一度思い起こしてみました。当時とは少しずつ変わっていると思いますが。始めに書いたとおり、同期は367人、室蘭在住は62人、室蘭を除く北海道に96人でした。つまりほぼ半数の人が北海道におり、残りが全国に散っていると言う結果でした。
現在、東京同期会定義はあいまいですが、東京都のほか、埼玉、神奈川、千葉在住者)のメンバーは68人ですので、残り130人はまさに、全国で活躍しています。
東京同期会は、特に地域を限定せず、静岡、茨城、群馬など近隣関東地区や、ありがたい事に、遠く室蘭や、関西から参加して下さる同志が一堂に会して毎年一度秋に行います。
また、最近になって仲間が集まり海外旅行に出かけるようになりました。これまで、中国、カンボジアなどアジアが中心でしたが、元気な女性陣の希望が優先してヨーロッパの地を踏むことも遠くないことと思います。また、同期の人達が個人の経験をみんなにメールで公開して元気比べをしています。今回はこの中で一番頻繁に旅をし
愉快な情報を知らせてくれる岩田さんの旅行記のごく一部をご紹介しようと思います。

日本列島つま先紀行     < 9期 岩田 紀春 記>
宮古諸島から八重山諸島へ-先島諸島めぐり

日本列島つま先の島々は、1月末だというのにまるで初夏だった。何処へ行ってもトロピカル風情溢れるマレーシアのような息吹に包まれていた。人々はのんびりしていてマイペース、あたかも時間が止まった別世界だ。つま先の代表:与那国島にみるように、吹けば飛ぶよな島でありながら、温暖な気候と豊富な水資源があって米の二期作が可能。さらに海の幸と風力発電に恵まれ、これで十分食べていける。そして島の産業:サトウキビと海底遺跡観光でチョイ小遣い稼ぎ、もうそれ以上は何も望まないようにみえる。 同じ日本でありながら、我が故郷:室蘭(陣屋)にもいた北方民族アイヌの人達とは対極をなすが、地産地消の質素な生活では共通しているのではないか。島の大小にかかわらず、これは島国の元来あるべき姿ではないだろうか。

牛舎牛車岩田夫妻
竹富島                 西表島                波照間島

私はその日、波照間島の「日本最南端の碑」の横に立った。坂本竜馬のように、右手を懐に背筋をピンと伸ばして太平洋からの風と対峙した。日本の未来を憂う幕末の英雄気取りだが、遠く水平線を眺めたとき、いつの日か最南端に立つという、かねてからの目標達成の充実感でいっぱいになった。同時に、なぜか最南端のこの島をしっかり守らねばという国防意識にかられた。昔、やっと着いた富士山の頂上(実は8合目)から、足元に広がるの雲海と影冨士を眺めたときもそうだった。天下を見下ろして、ここ日本で今生きているという実感、これまで地球上で生きてきたという実感と同時に、この大自然をしっかり守らねばという義務意識を抱いた。これは、地の果てに立ってこそ生まれる日本人のDNAに違いない。司馬遼太郎も、「街道を行く」でそんな事を言っていた気がする。

これからも、命ある限り日本の端っこを制覇していきたい。
旅を住処に生きた芭蕉、一茶、牧水のように、「春立つや 43年 人のメシ」「月日は、百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり」の心境には、遠く足元にも及ばないが、今後も島旅と同時に秘境温泉と旨い酒を求めて、日本中をさまよいたい。残る人生は、無能、無芸の中ではあるが、これら先輩諸氏に倣って慎ましくも、時には一瞬輝いて生きていきたいと思う。
 

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